耳鼻咽喉の主な病気

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副鼻腔炎

一般的にちくのうと言われるもので、副鼻腔に膿がたまる病気です。症状は鼻水がのどに流れる感じがしたり、頭痛、鼻つまりなどがあります。アレルギーが関与している場合など治りにくいものが多いです。マクロライド抗生物質の少量長期療法(3〜6ヶ月投与)改善しなければ手術が必要です。効果があるなら1ヶ月内服を継続します。効果が見込めない場合はCT等で評価を行います。CTで病変を認めればその程度によって手術を検討します。今はほとんどが内視鏡手術です。子供は副鼻腔の構造が小さいのでなりやすいですが、大人になって改善することのほうが多いです。

鼻茸

症状は鼻がつまったりにおいがわからなくなったりします。鼻にできる良性腫瘍ですが、アレルギー性のものなど副鼻腔炎が関連している場合がほとんどです。根本的に治すには入院による手術が必要です。鼻つまりを一時的に改善させる目的ならば鼻茸を外来で一部切除することは可能です。ただ、しばらくするとまた鼻茸が大きくなります。

鼻出血

子供の場合は鼻の触りすぎがほとんどです。栄養不足も原因の一つです。鼻血は動脈性の出血が多く小さな傷でも大量に出ることが多いです。その場合はガーゼを入れたり鼻の粘膜を焼いたりします。なかなか止まらないこともあり、血圧が高い人や抗凝固剤(血液をサラサラにする薬)を内服している人は繰り返しやすいです。

アレルギー性鼻炎

ほこり、花粉などに反応して鼻汁、鼻閉などの症状が出ます。根治的には改善せず内服での対症療法になります。症状がひどくなってから来院される場合が多いですが、その時点では薬が効きにくくなっていることがほとんどです。症状が軽度なうちに内服を開始することをお勧めします。薬の種類は多く、その人に合う薬を見つけていかないといけません。アレルギー検査はその結果で薬が変わるわけではなく、何に反応しているかがわかることで対処しやすいということです。当院ではしていませんが、レーザー治療という方法もあります。主に鼻つまりが強い人に有効ですが長い人でも効果は2年程度です。人によっては1ヶ月程度で症状が出たり、効果がない場合もあります。
くしゃみ・鼻水・涙がでるのは、体が花粉に反応し花粉を外に出そうとするためにくしゃみで飛ばしたり、鼻水・涙で花粉を洗い流そうとしているためです。
外出時には花粉症用のマスクでは花粉が約1/6、花粉症用のめがねでは花粉が1/4程度に減少できると言われています。外から帰ってきたら、洋服に付いた花粉を払い落としてから家に入り、すぐに手洗い、洗顔、うがいをして花粉を洗い流すなども対策の一つです。 初期の段階では、鼻の粘膜にまだ炎症がなく、この時期に治療を開始すると粘膜の炎症の進行を止めることができ、早く鼻の粘膜を正常な状態に戻し花粉症の重症化を防ぐことができます。

鼻副鼻腔癌

鼻がつまったり、出血、ほっぺたが腫れるなどの症状があります。この病気はそれほど多くはないですがCT、全身検査など総合病院での診察が必要です。

嗅覚障害

鼻茸、風邪などで起こる場合があります。神経が弱ってしまうため症状が長いと治りにくいです。においの検査で重症度はわかりますが、治療は内服、点鼻薬くらいしかないのが現状です。

鼻中隔彎曲症

症状は鼻がつまります。鼻の仕切りの骨が曲がっているもので、ほとんどの人がある程度の曲がりがあります。ひどい人は手術が必要です。

肥厚性鼻炎

症状は鼻つまりです。鼻の粘膜が腫脹した病気で点鼻、内服の治療になります。ひどい場合は中の骨を除去します。鼻中隔彎曲と一緒に手術することが多いです。

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